利用者インタビュー ≪ Aさんの場合:前編 ≫
サポステを利用しているAさん(女性/30歳)のインタビューをご紹介します。
前編では「サポステに来る前の生活」、そして「どんな気持ちでサポステに来たのか」について、お話をうかがいます。
サポステに来る前の生活
―― 動けなくなってしまったきっかけは?
私の場合は家庭環境が原因で、小さい頃から少しずつ積み重なってきたものが大学の就活の頃に爆発してしまいました。就活が全然できなくなり、そのまま5年ほど家に引きこもっている状態でした。
―― その間、何をしていましたか?
家事や祖母のお世話はしていましたが、基本は何もせず家に居ました。
―― どこかに相談に行ったりしたことはありますか?
ぜんぜんなかったです。家庭環境について誰かに相談してはいけないと思い込んでいたので、ずっと抱え込んだ状態でした。
―― つらい5年間だったんですね。
母からの「どうするの?」という言葉にプレッシャーを感じていました。罪悪感もあって、苦しかったです。母にしてみれば「いつになったら働くの」という焦りもあったと思うし、家でのんびりしているように見えていたかもしれないけれど。抱え込んでいる気持ちを話しても母は怒るので、何も言い返せなかったです。「どうしようもない」と思っていました。
どんな気持ちでサポステに?
―― サポステに来たきっかけは?
以前からサポステのことは母から聞いてはいたのですが、なかなか行く勇気もなくて。そうこうしているうちに、「〇〇日にサポステに行くよ!」と言われて。
―― お母さんに言われてしぶしぶ…という感じだったんですね。実際に来てみてどう思いましたか?
来る前は、母と私とサポステの人とで三者面談みたいに話をさせられるのかなと思っていて、それを想像してしんどかったんですけど、いざ行ってみたら、母とは別々にお話を聞いてくれたので、それが本当に助かりました。
―― Aさんの場合は、サポステでお母さんと一回離れて話せたのが良かったんですね。
そうですね。母の前だと本心が話せないと思うので。サポステで一度吐き出せたので、それが大きかったですね。